街に馴染む緑のトンネル
岐阜市に新居を構えられたご家族。名古屋の職場近くに暮らしてみえましたが、ご両親のことを考えて、岐阜に戻り名古屋まで通われることにされたそうです。
分譲地を購入され、建築前にご相談をいただきました。
住宅街ですので廻りにご迷惑をかける設計は避けなければいけません。私たちが暮らす田舎町とは勝手が違います。コンパクトなスペースに何を重点にどれだけ詰め込むかを考え設計。ご主人、奥様の車が2台。その他の部分をいかに建物に調和させ、快適な空間をと考えました。アプローチには木目調のタイルで動線を作り、木々が少ない土地柄に対いて、主張しすぎない植栽の選定と配置。また、成長が比較的遅い樹種にしました。お手入れも楽ですし、葉のサイズも細かく周囲のお宅に迷惑がかからない様に。
夜に帰宅されても緑を感じられる様、アプローチ廻りの照明は通常より多めに配置させていただきました。
春先には、奥様と息子さんで小さな花を探して楽しんでいただければと思います。秋晴に、庭先で照葉を眺めるのも心和むのではないでしょうか。